【2月11日 AFP】グリーンランド西部の永久凍土で見つかった約4000年前の男性の髪のDNAを分析し、ゲノム(全遺伝情報)の大部分を解読したと、デンマーク・コペンハーゲン大(University of Copenhagen)などの研究チームが10日発表した。詳細は11日の英科学誌ネイチャー(Nature)に掲載される。

 古代人の遺伝情報を解読したのは初めてで、「Inuk」と名付けられたこの男性の肌の色や髪の毛の厚さも再現した想像図が公開された。

 血液のタイプなどから、男性に最も似ているのはロシア極東地域などに住むチュクチ(Chukchi)人、コリヤーク(Koryak)人などのアジア系民族であることがわかった。約5500年前、シベリアからグリーンランドへの移住が行われたとみられる。

 なぜ、温暖な南部ではなく、寒冷なグリーンランドへ向かったのかという点について、研究者は、居住に適した土地は既に他民族に占領されていたか、または極寒には慣れていたのではないかと話している。(c)AFP/Richard Ingham