【2月1日 AFP】古代エジプト最大の謎の1つとされてきた若き王ツタンカーメン(Tutankhamun)の血筋が、もうじき解明されるかもしれない。

 エジプト考古最高評議会(Egyptian Supreme Council of Antiquities)のザヒ・ハワス(Zahi Hawass)事務局長は31日、ツタンカーメン王のミイラから採取したDNAの鑑定結果を、17日にカイロ(Cairo)のエジプト考古学博物館(Egyptian Museum)で発表することを明らかにした。

 新たに公表されるのは、「DNA鑑定から判明したツタンカーメン王の家族や親族関係」だという。また、ツタンカーメン王の墓から発見された胎児のミイラ2体のDNA鑑定結果も公表する。この胎児らは、絶世の美女として名高いネフェルティティ(Nefertiti)王妃の娘、アンケセナーメン(Ankhesenpamon)王妃とツタンカーメン王との間の子どもの可能性が高いとみられている。

 エジプト考古最高評議会は、2008年8月にツタンカーメン王と胎児のミイラからDNAを採取していた。

 ツタンカーメン王は紀元前14世紀、9歳の若さで古代エジプト第18王朝のファラオの座に就いたが19歳で死去した。死因はわかっていない。ミイラは1922年に王家の谷(Valley of the Kings)を発掘していた英国の考古学者らによって発見され、世紀の大発見として話題となった。(c)AFP/Mohamed Dahir