【1月19日 AFP】アイザック・ニュートン(Isaac Newton)が木から落ちるリンゴを見て万有引力の法則を発見した際の生々しい様子が記された18世紀の伝記の手書き原稿が18日、ネット上で初めて公開された。

 公開されたのは、ウィリアム・スチュークリ(William Stukeley)が1752年にニュートンについて記した伝記の原稿で、英国王立協会(Britain's Royal Society)のアーカイブに長年埋もれていたもの。

 原稿には、ある日の夕方、スチュークリがニュートンの自宅を訪ねたときのことが次のように記されている。

「夕食後、暖かかったので、ニュートンとわたしは庭に出て、リンゴの木々の下に座って紅茶を飲んだ」

「会話をしていると、彼はこう言った。『引力という概念が心に浮かんだ時は、まさにこういった状況だった』」

「彼は、リンゴが落ちるのを見て、『なぜりんごは常に垂直方向に落ちるんだろう』とつぶやき、瞑想(めいそう)にふけっていた。そしてこう言った。『なぜリンゴは横や上へは向かわず、常に地球の中心へ向かうのか。それは、地球がリンゴを引きつけているからだよ』」 

 原稿は、同協会が創立350周年を記念してネット上に公開したものの1つで、以下のサイトで閲覧することができる。(c)AFP

【参考】英国王立協会が公開した原稿(英語)