【12月16日 AFP】ハッブル宇宙望遠鏡(Hubble Space Telescope)の「広視野カメラ3(WFC3)」が撮影した、かじき座30星雲(30 Doradus Nebula)内の星団「R136」。わずか数百万年前に誕生した若い星で構成され、ダイヤモンドのように青く輝いている。高温の赤い雲が星団を取り巻いている。

 星団の星の多くは大質量星で、太陽の100倍以上の質量を持つものもある。このような大質量星は数百万年以内には爆発し、超新星に生まれ変わる。

 かじき座30星雲は大マゼラン雲(Large Magellanic Cloud)の中に位置しており、このように大規模で活発な星形成領域はわれわれの天の川銀河では確認されていない。

 この星雲は地球に比較的近いため、ハッブル宇宙望遠鏡は個々の星を識別することができ、星の誕生と進化に関する重要な手掛かりを与えてくれる。(c)AFP