米NASA、新型衛星「WISE」を打ち上げ 天体地図作成へ
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【12月15日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は14日午前6時9分(日本時間午後11時9分)、カリフォルニア(California)州のバンデンバーグ空軍基地(Vandenberg Air Force Base)から、新型の広域赤外線探査衛星「WISE(Wide-field Infrared Survey Explorer)」を搭載したロケットの打ち上げに成功した。WISEは地球の軌道上で、地球にとって危険な可能性をもつ小惑星を含む、通常では見えにくい天体を観測し、天体の地図を作成する任務にあたるという。
WISEは赤外線を使って、およそ20万個の惑星の位置と大きさを記した地図を作成するとともに、地球に迫っているいん石の数やその危険性などのデータを収集する。
また、「これまでで最も感度の高い広角赤外線探査装置」と呼ばれるWISEは、地球上空500キロの軌道上での10か月間の任務中、暗黒星雲や褐色矮(わい)星、惑星と星の間の暗い部分にある小惑星などを発見し、データ収集を行う。
赤外線を使って天体の地図を作るほか、地球の近くにある小惑星から多くの新星が存在するはるか彼方の銀河まで範囲内にあるあらゆるものを撮影する。WISEは6か月で地球の軌道上を1周するため、任務中には約1周半して全天をカバーすることになる。
さらに、星の形成が盛んな地域から発せられる赤外線を探知する見込みで、銀河衝突時の星の形成速度に対する理解の深化が期待される。(c)AFP/Karin Zeitvogel
WISEは赤外線を使って、およそ20万個の惑星の位置と大きさを記した地図を作成するとともに、地球に迫っているいん石の数やその危険性などのデータを収集する。
また、「これまでで最も感度の高い広角赤外線探査装置」と呼ばれるWISEは、地球上空500キロの軌道上での10か月間の任務中、暗黒星雲や褐色矮(わい)星、惑星と星の間の暗い部分にある小惑星などを発見し、データ収集を行う。
赤外線を使って天体の地図を作るほか、地球の近くにある小惑星から多くの新星が存在するはるか彼方の銀河まで範囲内にあるあらゆるものを撮影する。WISEは6か月で地球の軌道上を1周するため、任務中には約1周半して全天をカバーすることになる。
さらに、星の形成が盛んな地域から発せられる赤外線を探知する見込みで、銀河衝突時の星の形成速度に対する理解の深化が期待される。(c)AFP/Karin Zeitvogel