【9月3日 AFP】韓国ソウル大学(Seoul National University)の李柄千(イ・ビョンチョン、Lee Byung-Chun)教授の研究チームは3日、世界初のクローン犬「スナッピー(Snuppy)」の子どもたちを、09年中に里親に預ける計画を発表した。

 里親の募集は、ソウル大学獣医科のウェブサイトで10月31日から開始する。李教授は、「申込書を確認した上で、ペットの飼育に慣れていて、子犬たちを健康に育てることのできるような人を選ぶ」と語った。

 アフガンハウンドのスナッピーは、05年に同研究チームが誕生させたクローン犬。研究チームは、クローン犬の生殖能力を研究するため、スナッピーと同じアフガンハウンドのクローン犬の雌2匹にスナッピーの精子で人工授精させ、前年5月に子犬の誕生に成功した。李教授によると、雄3匹、雌6匹の子犬たちは非常に元気に育っているという。

 李教授の研究チームは同じ05年に世界初のクローンオオカミの誕生にも成功したが、2頭生まれたクローンオオカミのうち1頭は前月、感染症とみられる原因で死亡している。(c)AFP