【6月19日 AFP】米航空宇宙局(NASA)は18日、無人月探査機2機の打ち上げに成功した。

 探査機の今回の任務は月面上の水分の探索、および将来の宇宙船の着陸地点の調査。NASAでは1972年以来行われていない月の有人探査を、2020年までに実施することが期待されている。

 NASAは現地時間18日午後5時32分(日本時間19日午前6時32分)、フロリダ州ケープカナベラル(Cape Canaveral)のケネディ宇宙センター(Kennedy Space Center)から月探査機「エルクロス(LCROSS)」と「ルナー・リコネサンス・オービター(LRO)」の2機を、無人ロケットの「アトラスV(Atlas V)」に載せて打ち上げた。

 当局は打ち上げ成功について、「米国が月へ戻る長期計画における第一歩だ」とコメントしている。約1か月後、1969年の人類初月面着陸から40年を迎える。

 前日、NASAは予定されていたスペースシャトル「エンデバー(Endeavour)」の打ち上げを、燃料注入中の水素ガス漏れのため再延期すると発表した。(c)AFP/Jean-Louis Santini