【2月20日 AFP】米航空宇宙局(NASA)のフェルミ・ガンマ線宇宙望遠鏡(Fermi Gamma-ray Space Telescope)が、観測史上最大のガンマ線爆発を観測した。19日の米科学誌サイエンス電子版(Science Express)で、NASAの天体物理学者らが発表した。

 爆発はりゅうこつ座(Carina)で起こり、可視光線の3000から50億倍を超えるエネルギーを発したという。

 NASAの天体物理学者フランク・レディー(Frank Reddy)氏は、「可視光線のエネルギーは2-3電子ボルトの範囲だが、今回の爆発のエネルギーは数百万-数十億電子ボルトに達している」と述べている。

 マックスプランク宇宙空間物理学研究所(Max Planck Institute for Extraterrestrial Physics)のチームは、この巨大な爆発は122億光年の彼方で起きたとしており、そこから考えて爆発の規模は超新星9000個分以上の衝撃に相当するとみられるという。(c)AFP