【2月17日 AFP】肉食恐竜と4足歩行の巨大な草食恐竜の間の「失われた鎖の輪」となっている雑食恐竜の化石が、アルゼンチンで発見されていたことが16日、学術専門サイトで発表された研究結果で明らかとなった。

 論文の著者で、アルゼンチンの首都ブエノスアイレス(Buenos Aires)の西1200キロメートルのサンフアン(San Juan)州にある自然科学博物館のOscar Alcober館長は、「雑食恐竜は、恐竜の起源を解明するパズルの非常に重要な1ピースだ」と述べた。

 Alcober館長と、同博物館の古生物学部門主任のRicardo Martinez氏は、3年前に州都サンフアン北部のイスチグアラスト(Ischigualasto)公園で雑食恐竜の化石を発見。16日に、学術専門サイトPlosOne.orgでこの発見について発表した。

 アルゼンチンは1980年代、ちょっとした「ジュラシック・パーク」として有名となった。ネウケン(Neuquen)では、体長が40メートル以上はあったとされる最大級の草食恐竜として知られる、アルゼンチノサウルス(学名、Argentinosaurus Huinculensis)などの化石が発見され、93年には最大級の肉食恐竜、ギガノトサウルス(学名、Giganotosaurus Carolinii)の化石も発見された。(c)AFP