【12月6日 AFP】太陽光の減少で活動を停止した火星探査機「フェニックス・マーズ・ランダー(Phoenix Mars Lander)」が復活した時、それを真っ先に知ることができるのは、「ツイッター(Twitter)」の利用者かもしれない。

「いまなにしてる?」のキャッチコピーで知られる人気のマイクロブログサービス「ツイッター」で、米航空宇宙局(NASA)の火星探査機が、「いまなにしてるか」をつぶやいているという。

「ツイッター(「さえずり」の意味)」は、携帯電話やパソコンから、140文字以内で日常の「つぶやき」を投稿するサービスで、友人らとの間で「いまなにしてるか」を共有することができる。

 CNN元特派員で、NASAジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory News ServicesJPL)のニュースサービス担当者Veronica McGregor氏は、「従来の報道であれば、3連休で読者数・視聴者数は減少してしまう。しかし、ツイッターなら、利用者の携帯電話に直接メッセージを送信することができるから、探査機の状況を伝える媒体に適している」と考え、総額4億2000万ドル(約400億円)の火星探査機「フェニックス」をツイッターに登録した。

 投稿は、フェニックス自身がつぶやいているように書かれており、「火星を掘ったよ!」などのメッセージが投稿されている。また、火星で氷を発見した日のつぶやきは、「やった!最高の1日だったよ!!」と締めくられている。

twitter.com/MarsPhoenix」で閲覧することができるフェニックスのつぶやきは、インターネットでさまざまな賞を受賞し、利用者は4万人近くになっている。そのうち2000人は、フェニックスとの交信が途絶えてから利用を開始した人びとだという。(c)AFP/Ian Sherr