【5月2日 AFP】英マンチェスター大学(University of Manchester)のジョドレルバンク天文台(Jodrell Bank Centre for Astrophysics)にあるラベル電波望遠鏡が、予算不足から閉鎖される可能性があることが明らかになった。

 ラベル望遠鏡は複数の望遠鏡からなるMERLIN(多素子電波結合干渉計ネットワーク)の一部だが、英科学技術施設研究会議(Science and Technology Facilities CouncilSTFC)は8000万ポンド(約166億円)の予算不足に直面する恐れがあるため、ジョドレルバンクのe-MERLIN計画に対する年間予算270万ポンド(約5億6千万円)の拠出取り止めを検討していることが明らかになった。予算が確保できなければ、ラベル望遠鏡閉鎖の可能性がある。

 1957年に完成したラベル望遠鏡は、口径76.2メートルで、可動型電波望遠鏡としては世界で3番目の大きさ。

 主に電波天文観測に利用されるが、1957年にソ連が打ち上げた世界初の人工衛星「スプートニク1号(Sputnik 1)」など衛星の追跡や、1960年代には宇宙探査にも参加してきた。(c)AFP