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京大チーム、がん化しにくいiPS細胞を肝臓や胃から作製

  • 2008年02月15日 11:15 発信地:シカゴ/米国
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山中伸弥(Shinya Yamanaka)京都大教授が作製に成功した人工多能性幹細胞(2007年11月27日、山中教授提供)。(c)AFP/SHINYA YAMANAKA / KYOTO UNIVERSITY

【2月15日 AFP】体のさまざまな組織に変えられる「人工多能性幹(iPS)細胞」を、マウスの肝臓と胃粘膜の細胞から作製する方法が発見された。京都大学の山中伸弥(Shinya Yamanaka)教授らが14日、米科学誌サイエンス電子版(Science Express)に発表した。皮膚細胞を使用するよりがん化しにくい作製方法が見つかったことで、安全なiPS細胞の再生医療分野などへの応用の可能性が広がった。

 日米それぞれの研究チームは昨年、ヒトの皮膚からiPS細胞を作り出すことに成功したが、これにはがんの誘発や遺伝子変異の可能性があるレトロウイルスが用いられていたため、治療目的の利用には危険があるとされていた。しかし、京都大学の研究チームが今回発見した方法は、がん化の危険性を伴わず遺伝子破壊も少ないとされている。

 京都大学の研究チームは、これまでと同様にレトロウイルスを利用して、今回はマウスの肝臓と胃粘膜の細胞に4種の遺伝子に導入し、iPS細胞を作製した。

 その結果、この細胞を移植された成体マウスには6か月たってもがんが発生しなかった。さらに、成体マウスの特定の細胞ゲノムにはレトロウイルスが入り込まないため、がんを誘発しやすい個所にウイルスが組み込まれるのを回避できる可能性があるという。

 この研究結果は医療目的への応用が期待されているが、そのためにはさらなる研究が必要だと山中教授は語っている。(c)AFP
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