【1月23日 AFP】中国中央部で約8万年から10万年前のヒトの頭がい骨がほぼ完全な形で発掘された。

 23日の国営英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)によれば、中国河南(Henan)省許晶(Xuchang)で2年にわたり発掘が行われている現場から前年12月、計16個の骨片からなる頭がい骨が見つかった。カルシウム含有量の高い湧水口付近に埋没していたため、骨片は化石化していたという。

 同年代の頭がい骨がほぼ完全な形で見つかることは珍しい。発見現場周辺の260平方メートルからは過去2年の発掘で、動物の化石3万体分以上のほか、石製や骨製の工芸品が見つかっている。

 中国科学院(Chinese Academy of Sciences)の呉新智(Wu Xinzhi)氏によると、同国内でこれまでに発見されたヒトの化石のうち最古のものは、1965年に南部の雲南(Yunnan)省元謀(Yuanmou)県で出土した歯の化石で170万年前のものだった。(c)AFP