【11月28日 AFP】(一部訂正)介護や家事の手伝いができる人間型ロボット「TWENDY-ONE」が都内の早稲田大学(Waseda University)で開発され、27日に公開された。高齢化の進む日本での実用化が期待されている。

 TWENDY-ONEは、同大の菅野重樹(Shigeki Sugano)教授率いる研究チームが開発した介助ロボット。純白の体と青い目、赤い関節を持っており、総重量111キロ、体高147センチ。人間から指示を受けると、高齢者が寝ているベッドから起き上がる手助け、朝食の準備などを行う。

 発表会場では、TWENDY-ONEが、4つの指を使って冷蔵庫からトマトソースを取り出し、パンを食卓の上に載せることなどのデモンストレーションが披露された。センサー機能と柔軟な間接を備えているため、人間と衝突しても衝撃を吸収できる。

 長寿国の日本には、現在100歳以上の人口が3万人以上。健康的な食生活と活動的なライフスタイルが、その要因だとされている。その一方で、日本は出生率が低く、増加する高齢者に対して介護支援を行う労働者が減少していくなど、人口動態的な要因による問題も増えている。 

 超高齢化社会を迎える日本において介護支援には強さと繊細さが求められ、TWENDY-ONEはそれに応えることができる初のロボットだと、菅野教授は説明している。2015年からの実用化が目標だという。(c)AFP