【11月7日 AFP】(11月9日写真追加)米カリフォルニア(California)州パサデナ(Pasadena)にある米航空宇宙局(NASA)のジェット推進研究所(Jet Propulsion Laboratory)の学者チームは6日、地球から41光年離れた恒星「かに座55(55 Cancri)」の周囲を公転する5番目の惑星を発見したと発表した。この発見により、将来、宇宙で別の生命体が見つかるのではないかとの期待が高まっている。

 新惑星の質量は地球の約45倍。構成や外観は、土星に似ているという。かに座55から4番目に遠い軌道を260日の周期で公転しており、この公転軌道は、外気温度によって固い表面で水たまりができる「ハビタブルゾーン(居住可能地帯)」内にある。「ハビタブルゾーン」とは、惑星の表面にある水が液体の状態で存在できる表面温度を保つことが可能な領域のこと。

 カリフォルニア大学(University of California)の天文学者ジェフリー・マーシー(Geoffrey Marcy)博士は「周囲を5つの惑星が回っている恒星が見つかったのは初めてだ。この発見は、銀河系に数十億もの惑星系の存在があることを示している。それらの惑星系の多くに、地球に似た惑星が存在する可能性は極めて高い」と述べている。(c)AFP