【9月21日 AFP】アイルランド軍が37年間にわたって未確認飛行物体(UFO)に関する目撃情報を報告書として保存していたことが分かった。同国国防省が20日、情報公開について定めた法令に基づき、アイリッシュ・タイムズ(Irish Times newspaper)紙上で詳細を明らかにした。

■UFO情報は目玉焼き形からアイロン形までさまざま

 目撃情報の中で最古の記録は1947年にさかのぼる。アイリッシュ・タイムズ紙によると、UFOは目玉焼き形のものから羽根の付いたアイロン形のものまで、さまざまな形で描写されていた。

 1947年の文書には、南西部ケリー(Kerry)州の販売員で農場経営者の住民が、車よりも速く空を飛ぶ円盤を目撃したと警察に伝えたことが記録されている。

 この目撃者は「(UFOは)平板で、大きな車輪または板のように見えた。縁は白く中心部は空洞だった」と語ったという。

 国防省報道官は同紙に対し、UFOの報告書は1984年以降保存していないと説明している。

■欧州各国が「UFO報告書」を作成

「UFO報告書」については英国、フランス両政府も同様の報告書を作成していたことを明らかにしている。

 昨年5月に関連文書を公開した英国防省は、30年間に記録されたどの目撃証言も、本物の空飛ぶ円盤ではなかったと結論づけた。

 フランス政府も今年3月、UFOに関する情報文書を公開。50年間にわたり1600件もの目撃情報が寄せられていたことが判明している。(c)AFP