【7月23日 AFP】米アップル(Apple)が、ライバルの韓国サムスン電子(Samsung Electronics)の作り出したトレンドに追いつくため、スクリーンを大型化したスマートフォン(多機能携帯電話)とタブレット端末を発売する可能性が出てきた──。

 米紙ウォールストリート・ジャーナル(Wall Street JournalWSJ)によると、アップルと同社のアジアのサプライヤーは、4インチよりも大きな画面サイズのスマートフォンと、13インチ近いスクリーンのタブレット端末をテストしている。ただ製品化するかどうかはわからないという。

 専門家らも大型スクリーンを持つスマートフォンの人気の高まりを指摘する。アップルの機種よりも大きなサイズのスクリーンを搭載したサムスン電子の携帯電話やタブレット端末は人気商品となり、世界市場におけるサムスンのシェアは拡大。アップルも後追いする必要性に迫られている。現行のiPhone 5のスクリーンは4インチ、サムスンのS4は5インチだ。

 米調査会社ストラテジー・アナリティクス(Strategy Analytics)によると、複数のスクリーンサイズと価格帯の端末を投入することにより、サムスンのスマートフォン市場のシェアは1~3月に33.1%に拡大した。一方、同期のアップルのシェアは17.9%だった。

 また、IT調査会社IDCによると、1~3月のタブレット端末市場におけるサムスンのシェアは前年同期の11.3%から上昇して17.9%となった。一方アップルのシェアは前年同期の58.1%から大幅に下がり、39.6%だった。(c)AFP