【11月25日 AFP】米国家運輸安全委員会(National Transportation Safety BoardNTSB)は前週、同委職員に米アップル(Apple)の「iPhone」支給を決定し、これまで結んでいたリサーチ・イン・モーション(Research In MotionRIM)の「ブラックベリー(Blackberry)」との契約を打ち切ると発表した。切り替えの理由については「信頼性の欠如」と説明している。

 NTSBは、「iPhone 5」が委員会のニーズに適した「唯一の端末」であるとし、携帯電話事業者(キャリア)のベライゾン・ワイヤレス(Berizon Wireless)と契約を結ぶことを明らかにした。既に利用している同アップルのタブレット型端末「iPad」との互換性を切り替えのメリットとして挙げた。

 同委はまた、「ブラックベリーは『大事な時』に接続が不安定となる頻度が高かった。調査はもちろん、遠隔地における職員の安全確認には正確で機能的に安定した通信能力が必須」とiPhoneへの切り替えについて説明した。

 米国の政府機関ではこれまで、iPhoneやアンドロイド(Android)搭載端末におけるセキュリティ問題の懸念から、ブラックベリーが採用される事が多かった。しかし最近では、モバイル市場でその存在感が薄れてきているのも事実であり、2012年始めには国防総省(Pentagon)がブラックベリーとの独占契約を打ち切ってアンドロイド搭載端末に乗り換えたほか、移民税関捜査局(Immigration and Customs EnforcementICE)もiPhoneへの全面的な切り替えを決定している。(c)AFP