【8月25日 AFP】スマートフォン(多機能携帯電話)やタブレット型端末の特許をめぐる裁判で、米カリフォルニア(California)州北部連邦地裁の陪審は24日、韓国サムスン電子(Samsung Electronics)が米アップル(Apple)の特許を侵害したと認め、サムスンに10億ドル(約790億円)以上の賠償金を支払うよう命じる評決を下した。

 一方、アップルの「iPhone(アイフォーン)」やタブレット型端末「iPad」が自社製品を違法に模しているとのサムスン側の主張については、却下した。

 サムスンは「今日の判決はアップルの勝利とみなされるべきではなく、米国の消費者にとっての損失だ」「特許制度が操作され、サムスンや同業他社が日々向上に努めている技術を1社に独占させることができてしまうというのは、嘆かわしい」との見解を発表し、アップルを非難した。

 判決はアップル側の圧倒的勝利となったが、サムスン製品に販売停止命令が出されるのか、また今回の訴訟の開始後に発売された新モデルにも影響するのかといった点に関しては今のところ不明。サムスンは控訴する見込みだ。

 同日、韓国ではやはりサムスンとアップルが互いを訴えていた特許侵害裁判の判決があり、両社ともに侵害があったとして、それぞれ賠償金の支払いと韓国内での販売差し止めを命じられている。(c)AFP