【1月5日 AFP】オンライン広告市場で苦戦している米ヤフー（Yahoo!）は4日、最高経営責任者（CEO）に米オンライン決済サービス「ペイパル（PayPal）」のスコット・トンプソン（Scott Thompson）社長を指名した。

　トンプソン氏はペイパルの事業を、インターネット競売大手イーベイ（eBay）での決済の枠を越えて広く小売・卸売業に拡大した点が高く評価されている。指名を受けて同氏は、ヤフーの資産価値は市場に過小評価されているとして、ウェブサイト利用者を増やして広告出稿の増加につなげたいと語った。

　一方のヤフー側は、トンプソン氏は同社中核事業に集中し、取締役会と協力して「会社と株主にとって最良のアプローチを見出すだろう」と述べている。ヤフーは前年9月、キャロル・バーツ（Carol Bartz）CEO（当時）を解任し、後任が決まっていなかった。

　だた、ヤフー株主は業績不振に不満を募らせており、会社を切り売りする可能性も残されている。同社をめぐってはこの数か月、アジアの提携先や投資家、米マイクロソフト（Microsoft）など大手企業が買収に名乗りを上げている。(c)AFP/Paul Handley

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