【6月15日 AFP】世界最大手の携帯端末メーカー、フィンランドのノキア(Nokia)は14日、米アップル(Apple)との特許侵害をめぐる訴訟で、アップルが特許使用料を支払うことに同意し、和解したと発表した。両社間の特許使用をめぐる訴訟をすべて取り下げることでも合意したという。

 和解内容は、アップルがノキアに一時金と一定期間の特許使用料を支払うというもので、具体的な金額は明らかにされなかった。

 ノキアはこれまで、アップルがiPhoneなどの製品でノキアの技術を無断で使用したとして、米国際貿易委員会(US International Trade CommissionITC)に提訴してきた。その件数は46件にものぼる。アップル側も対抗してノキアを提訴し、ここ数年間は訴訟合戦の様相を呈していた。
 
「世界最大手」の地位がぐらつきつつあるノキアは、今回の和解が第2四半期の決算に「好影響をもたらす」との期待もにじませた。ノキアはわずか2週間前、第2四半期の売上高が予想をはるかに下回ることが予想されるとして、年間見通しを公表しない方針を明らかにした。これを受け、ノキア株は1998年以降の最安値に落ち込んでいた。(c)AFP/Aira-Katariina Vehaskari