【5月29日 AFP】米航空宇宙大手ロッキード・マーチン(Lockheed Martin)は28日、同社の情報システムが「大がかりで執拗な」サイバー攻撃を受けたと発表した。

 同社の声明によると、社内の情報セキュリティー部門が攻撃開始とほぼ同時に、情報システムとデータを保護するための「積極的な行動」を取った。速やかに対応したため、被害はなかったという。

 同社は調査を進めており、米政府の関係機関とも情報を共有しているという。どこからの攻撃だったかについては明らかにしていない。

 複数の米政府当局者は米国のメディアに、この攻撃で米国防総省が受ける影響は小さく、国防総省の業務への影響はないとの見解を示した。

 米メリーランド(Maryland)州ベテスダ(Bethesda)に本拠を置く同社は、潜水艦発射弾道ミサイル「トライデント(Trident)」や戦闘機のF16F22などを手がける世界有数の軍需企業でもある。(c)AFP