【5月2日 AFP】ウサマ・ビンラディン(Osama Bin Laden)容疑者殺害の一報は、またたく間にマイクロブログ「ツイッター(Twitter)」上をかけめぐったが、どうやら同容疑者の死を最初に伝えたのも、作戦現場の情報をリアルタイムで伝えたのも、ツイッターだったようだ。

 ツイッターのツイート(つぶやき)数は、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領がビンラディン容疑者の殺害を発表するなか、最高潮を迎えた。秒間ツイート数は、日本が2011年元旦を迎えた瞬間の世界記録6939ツイートには及ばなかったものの、4000にまで急増。ハッシュタグ「#osama」や「#obl」が、急上昇ワード1位と2位に並んだ。

 また、ビンラディン容疑者の死を世界で初めて伝えたのも、ツイッターだったようだ。

 米国のドナルド・ラムズフェルド(Donald Rumsfeld)元国防長官の首席補佐官だったキース・アーバン(Keith Urbahn)氏(@keithurbahn)が、オバマ大統領の発表のおよそ1時間前に書き込んだ「信頼できる人物から聞いたところによると、ウサマ・ビンラディンを殺害したようだ」というツイートが、ビンラディン容疑者の死を初めて公の場で発表したものだったとみられる。

■図らずも米作戦をリアルタイムツイート

 一方、ビンラディン容疑者を殺害した軍事作戦を、それとは知らずにリアルタイムでツイートしていた人物もいた。

 パキスタン北部アボタバード(Abbottabad)在住のITコンサルタント、ソハイブ・アタル(Sohaib Athar)氏(@ReallyVirtual)は、現地時間の1日午前中、ヘリコプターが上空でホバリングしているせいで窓がガタガタ鳴ってうるさいとツイートした。

 アタル氏のツイートはその後、ヘリが1機墜落したことを伝え、一家が死んでいるようだと述べ、パキスタン軍が一帯を急襲している様子を伝えていた。

「わたしはただのツイッター・ユーザーで、たまたま事件のあった時間に目を覚ましていただけだ」と、アタル氏は2日朝、ツイッターにつぶやいた。「だが今や、ウサマ(・ビンラディン容疑者)襲撃をリアルタイムでツイートした男になってしまったようだ」

(c)AFP/Glenn Chapman

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