【3月4日 AFP】ドイツ北部ハノーバー(Hannover)で開催中の世界最大の情報技術見本市「CeBIT」で、一見なんの変哲もないノートパソコンが来場者の注目を集めている。

 これは、スウェーデンのトビイ・テクノロジー(Tobii Technology)が出展した「目で操作できるパソコン」の試作機だ。人間の目の動きを検知する技術を活用し、ユーザーは目を動かすだけでメニューを操作したりアイコンを選択したりできる。

 パソコンから目を離すと自動でスクリーンセーバーモードになり、視線を戻すと動作モードに戻るため、省エネにもなるという。

 人間の目の動きを利用する技術はすでに、車の居眠り運転防止や、病気などで体を動かせない人の支援機器では実用化されているが、ノートパソコンに応用されたのは世界でも初めて。

 試作機は開発されたばかりだが、トビイ・テクノロジーでは、パソコンメーカーがこの技術を採用すれば、目で操作できるパソコンが店頭に並ぶ日もそう遠くはないだろうとしている。(c)AFP