【1月2日 AFP】米コンピューター・セキュリティ会社ルックアウト・モバイル・セキュリティ(Lookout Mobile Security)は、米グーグル(Google)の基本ソフト(OS)アンドロイド(Android)を搭載した携帯電話端末を狙った新種のマルウエア(悪意あるソフトウエア)が中国で登場したと警告した。

 同社が先週発表したところによると、「Geinimi」と名づけられたこのマルウエアが携帯電話端末に感染すると、遠隔サーバーからの指令で携帯電話端末に登録された膨大な量の個人情報を漏えいさせるなどの被害を与える恐れがある。

 このマルウエアが作成された目的は定かではないが、「悪質な広告サイトへの誘導から、ボットネット(悪意をもって遠隔操作されるコンピューター群)の構築まで何にでも悪用される」恐れがあるという。動作していることを隠す技術も使われており、「これまでに知られているアンドロイドを狙ったマルウエアの中で最も洗練されている」としている。

 ただし、中国からアンドロイド・アプリをダウンロードしなければ影響を受けることはないだろうという。同社では「マルウエアを仕込まれたゲームが出回ったとしても、グーグルのオンラインストア、アンドロイドマーケット(Android Market)からダウンロードするソフトには問題ない」としている。(c)AFP