【10月5日 AFP】米インターネット大手グーグル(Google)は4日、同社の新コンテンツ配信サービス「グーグルテレビ(Google TV)」に、米インターネット小売大手アマゾン・ドットコム(Amazon.com)、米プロバスケットボールのNBA、米動画サービス大手ネットフリックス(Netflix)、米紙ニューヨーク・タイムズ(New York Times)、米メディア大手NBCユニバーサル(NBC Universal)、米紙USAトゥデイ(USA Today)などがコンテンツやアプリを提供することが決まったと発表した。

 グーグルTVはテレビ視聴とウェブ閲覧を融合したサービス。5月に米カリフォルニア(California)州サンフランシスコ(San Francisco)で開催されたソフトウエア開発者向け会議で発表された。開発はソニー(Sony)、コンピューター機器メーカーのロジテック(Logitech)、米半導体大手インテル(Intel)と提携して行った。

 グーグルTVにはグーグルの携帯端末向け基本ソフト(OS)「アンドロイド(Android)」が搭載され、同社のウェブブラウザ「グーグル・クローム(Google Chrome)」が採用されている。ソニーのインターネットテレビで利用できるほか、ウェブコンテンツをテレビに表示するためのロジテックのセットトップボックスを接続して使うことができる。

 4日にはウェブサイト「Google.com/TV」が開設され、グーグルTVの機能説明や、ソニーやロジテックの製品の購入情報などが掲載された。価格、発売日は未定。ロジテックは6日に記者会見を開き、ソニーも来週に独自に会見する予定。

 テレビとネットの融合を試みるのはグーグルが初めてではなく、これまでに多くの電子機器メーカーがウェブを閲覧できるテレビやセットトップボックスなどを提供している。

 米ヤフー(Yahoo!)も1年半以上前にインターネットテレビ市場に参入し、米アップル(Apple)も最近、同社の「Apple TV(アップルTV)」製品をアップグレード。ソニーもネットテレビ市場に参入していた。これらのネットテレビは、ユーチューブ(YouTube)など特定のサイトのみにアクセスが制限されているものが多い。(c)AFP

【参考】「Google.com/TV」のサイト(英語)

【関連記事】ソニーなど提携で「グーグルTV」を開発