【8月11日 AFP】アップルジャパン(Apple Japan)は携帯音楽プレーヤー「iPod nano(アイポッドナノ)」のウェブサイトを10日付で更新した。充電中に加熱・発火する事故の報告が相次いだ初代モデルについて製品の交換に応じることを明記している。

 更新された製品サポートのページで同社は、「ごくまれなケースとして」05年9月から06年12月の間に販売した初代iPod nanoのバッテリーが加熱し、製品の変形や、使用できなくなった例があることを認め、バッテリーが加熱した場合は本体の交換を、不安のある顧客についてはバッテリーの交換手続きを行うとしている。

 また問題は特定のバッテリメーカーにあることが判明しており、その他のモデルについては事故の報告がないとも述べている。 

 経済産業省は初代iPod nanoで27件の加熱事故が起こり、うち6件で発火し4人が軽いやけどを負った事態を重く見ている。経産省は8日、アップルジャパンからほかにも34件の軽微な過熱事故の報告を受けていたことを明らかにし、報告が遅れたことは「極めて遺憾」だとしていた。

 さらに同社のウェブサイトに掲載されたバッテリー交換の推奨を含む関連情報が当初分かりにくかったため、経産省は6日、ウェブサイトの改善などを指示し、アップル側もこれに応じると発表していた。

 経産省の担当官は11日、問題のウェブサイトが改善されたことを確認したと述べたが、同社から正式な報告を受けていないため現時点でこれ以上のコメントはできないと語った。(c)AFP

【参考】iPod nano のサポートページ(日本語)