【7月29日 AFP】米マイクロブログサービス「ツイッター(Twitter)」の世界最高齢ユーザーとみられていた英国人女性が28日、亡くなった。104歳だった。

 アイビー・ビーン(Ivy Bean)さんは2008年、入所していた英ブラッドフォード(Bradford)の高齢者施設がパソコンを導入し入所者に利用を促したことをきっかけに、ツイッターを始めた。「夕食にハムサラダを食べています」「(娘の)サンドラがケーキを持って来てくれて、お茶をしながら一緒に食べたの。とても美味しかったわ」など、日常の何気ない出来事をつぶやき、フォロワー数は5万7000人に上っていた。フォロワーには、オーストラリアの歌手ピーター・アンドレ(Peter Andre)さんなど著名人もいた。

 亡くなる直前の数日間は、入所施設のスタッフがビーンさんの容体を定期的にツイート。28日、「アイビーは今朝12時8分、静かに息を引き取りました」とのツイートが流れると、世界中のフォロワーから死を悼むメッセージが届いた。

 施設の責任者はビーンさんについて、「新しいことへの挑戦をためらわない、普通のお母さんであり、おばあちゃんだった」と振り返り、「食事でもゲームでも何でもツイートしたけれど、(お気に入りのゲーム番組)『ディール・オア・ノー・ディール(Deal Or No Deal)』の放送中は決してツイートしなかったね」と語った。

 ビーンさんは今年、高齢者を祝う催しで首相官邸に招かれ、当時のゴードン・ブラウン(Gordon Brown)首相と面会したこともある。ビーンさんには娘のほか、孫、ひ孫がいる。(c)AFP

【参考】ビーンさんのツイッターページ@IvyBean104(英語)