【6月30日 AFP】米通信機器大手シスコシステムズ(Cisco Systems)は29日、ビジネス向けタブレット型PC「Cisco Cius」を発表した。

 Ciusは「see us(シーアス)」と発音し、グーグル(Google)の携帯端末向け基本ソフト(OS)「アンドロイド(Android)」を搭載し、バッテリー持続時間は8時間。

 重量はアップル(Apple)のタブレット型PC「iPad」(680グラム)よりも軽い520グラムで、スクリーンもiPadの9.7インチよりも小さい7インチとなっている。また、カメラを搭載していないiPadと異なり、Ciusは正面にストリーミングも可能な高画質カメラを、背面にも解像度5メガピクセルの2台のカメラを搭載している。

 無線LANのWi-Fi(ワイファイ)や3G、将来的には4G接続を通じて電子メールやインスタントメッセージ、ウェブ閲覧のサービスが提供されるほか、ローカルPCやインターネット上に保存されたコンテンツの作成や編集、共有などもできるようになるという。

 シスコは、Ciusの顧客トライアルを今年後半から開始し、来年の第1四半期には発売したいとしている。

 米IT企業は、アップルのiPadに対抗し、次々に新製品を開発している。前月、米コンピューター大手デル(Dell)が、アンドロイド搭載のタブレット型PC「Streak(ストリーク)」を発表している。(c)AFP