【3月12日 AFP】米カリフォルニア(California)を拠点とする新興ゲーム企業「OnLive」は11日、ゲームをインターネット経由でストリーム配信する、いわゆる「クラウドゲームサービス」計画を発表した。ゲーム産業イベント「ゲーム・デベロッパーズ・カンファレンス(Game Developers ConferenceGDC)」で明らかにしたもので、配信サービス開始は6月17日の予定だ。

「クラウドゲーム」によって、ユーザーは高価なゲーム機やゲームソフトウェアを買わなくても、インターネットを通じてゲームを楽しむことができる。

「OnLive」では、ソニー(Sony)やマイクロソフト(Microsoft)の家庭用ゲーム機「プレイステーション3(PlayStation 3)」「Xbox360」ユーザーの間でメガヒットとなったゲーム「Mass Effect 2」や「Assassin's Creed 2」の配信を予定しているという。

 ゲームのストリーム配信サービスについて、「OnLive」創設者のスティーブ・パールマン(Steve Perlman)最高経営責任者は「わが社だけでなく、双方向エンターテインメントの全容が変わり、ビデオゲーム開発のあり方も変える画期的な出来事だ」と語った。

「OnLive」の他、カンファレンスに参加するゲーム新興企業では「InstantAction」や「Spawn Labs」などもクラウドゲームサービスに関心を示している。

「InstantAction」はウェブブラウザーや電子メール、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)を通じたゲームサービスを提供している。利用料は月額固定制で、ユーザーは好きなだけゲームを楽しむことができる。(c)AFP/Glenn Chapman