【1月22日 AFP】四半世紀以上前に誕生したパズルゲームの定番テトリス(Tetris)が、モバイル向けの有料ダウンロード1億回を突破した。

 開発者のアレクセイ・パジトノフ(Alexey Pajitnov)氏と、このゲームの権利を持つブルー・プラネット・ソフトウェア(Blue Planet Software)が21日、会見を開いて明らかにした。

 1984年6月にテトリスのプログラムを書いたのは昨日のことのようだと語るパジトノフ氏は、当時旧ソ連のモスクワ(Moscow)にある政府の研究機関で人工知能と音声認識を研究する29歳のコンピューター科学者だった。

 ブルー・プラネットのヘンク・ロジャース(Henk Rogers)最高経営責任者(CEO)はテトリスのヒットの理由を、「文化の壁を越えたからだ。暴力やイデオロギーと無縁で、プレイヤーは混沌のなかから秩序を作り出せる」と分析する。

 テトリスがはじめてモバイルに登場したのは2001年。ロジャーズ氏が日本のジー・モード(G-mode)の宮路武(Takeshi Miyaji)社長と協力して送りだした。

 テトリスは10年前のジー・モードにとって決定的に重要な礎だったと語る宮路社長によると、同社が出したテトリスのケータイ用アプリケーション「テトリスリーグ(Tetris League)」は過去1年だけで1億回近くプレイされたという。(c)AFP