【1月11日 AFP】米ラスベガス(Las Vegas)で前日閉幕した世界最大級の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(Consumer Electronics ShowCES)」で、おもちゃのブロックで知られるデンマークの玩具メーカー大手「レゴ(Lego)」が、2010年後半に発売するオンラインゲーム「レゴ・ユニバース(Lego Universe)」を披露した。

 複数プレーヤー用のオンラインゲームの世界にレゴを引き込もうという仕掛け人は、米コロラド(Colorado)州のゲーム開発企業、ネット・デビル(NetDevil)のチーフ・プロデューサー、クリス・シェールランド(Chris Sherland)氏だ。

 同氏は「レゴ・ユニバース」について、人気オンラインゲームの「ワールド・オブ・ウォークラフト(World of WarcraftWoW)」シリーズやインターネット上の仮想空間「セカンドライフ(Second Life)」、子供向けSNS型オンラインゲーム「クラブ・ペンギン(Club Penguin)」の名を挙げ、「これらすべてがひとつに詰まっている」と胸を張る。

 挙げられた3つの人気ゲーム同様、レゴ・ユニバースはぼう大な人数でプレーできるMMO(多人数接続型オンライン)ゲームで、同氏いわく「広大な3D世界の探検ものだ」という。

 基本のストーリーは、ある邪悪な力によって、世界の純粋な想像力の源が破壊されてしまったという設定。レゴ・ユニバース(レゴ宇宙)に存在する者たち(プレーヤー)は、破壊された宇宙のかけらである自分の星をめいめい持っている。そこで、かれらは一致団結し、その邪悪な力を打倒する冒険に出るクエストゲームだ。

 ゲーム内では仲間のグループや友人たちを自分の星に招き入れ「自分の星の上だけで」プレーすることもできる。

 もちろん、ブロックのレゴは中心的な役割を果たす。「『戦利品』として、ブロックが与えられる。それを使ってなんでも好きなものを作ることができる。現実の世界で作れるものはなんでも、レゴ・ユニバースでも作ることができる。それからブロックをほかのものに作り変えることもできる」(シェールランド氏)

 レゴ・ユニバースで作ったものを本物のブロックでも作りたければ、レゴのウェブサイトで注文すると、組み立てガイドとともにブロックが家に送られてくる。(c)AFP

【参考】レゴ・ユニバースのウェブサイト(英語)