【11月18日 AFP】米インターネット検索大手グーグル(Google)は17日、画像検索の新たなツールとして、自動的に類似した画像をカテゴリーに分類してページ上に表示する「Image Swirl」をGoogle Labsで公開した。

 グーグル・プロダクトマネージャーのAparna Chennapragada氏は、AFPに「Image Swirlは、画像の検索結果をグループや下位グループに自動的に分類するというもの」と説明する。「顔や色合い、視覚的な特徴だけでなく、ピクセル(画素)単位まで画像を精査して関連性を調べる」のだという。

 Swirlはアルゴリズムやメタデーター、顔認識ソフトを用いて、建物や場所、人々を見分け、さらには画像の撮影された時間帯までもを判別するという。

 たとえば、「ワシントン」というキーワードをImage Swirlで検索すると、ホワイトハウス(White House)の画像をまとめた集合や、ジョージ・ワシントン(George Washington)米初代大統領の画像をまとめた集合、それに米俳優デンゼル・ワシントン(Denzel Washington)の画像をまとめた集合が一覧で表示される。

 この集合のうちのどれかをクリックすると、撮影アングルや撮影日時、撮影がアップか遠景かなどの違いをもとにたくさんの画像が「サブクラスター(小集合)」ごとに分類されて表示される。

 Image Swirlは現在Google Labsで公開されており、試用してフィードバック(意見)を送ることができる。いつの日か、グーグルの公式検索エンジンにImage Swirlが組み込まれる日が来るかもしれない。

 Chennapragada氏は、「われわれは、人が視覚情報を見て理解する仕組みを研究しており、視覚情報をユーザーのために整理することに取り組んでいる」と語る。同氏は、これが、コンピューターに人間の目のような視覚情報処理機能を持たせる「コンピューター・ビジョン」を実現する上で鍵になると話した。

 グーグルは2001年に画像検索を公開。米グーグルのサイトなどで「Find similar images(類似画像を検索する)」機能を追加した。

【参考】グーグル「Image Swirl」実験公開サイト

(c)AFP