【9月10日 AFP】米インターネット検索大手グーグル(Google)が、新聞社向けに、ニュース閲覧者に課金することができるプラットフォームを開発中だ。米ハーバード大学(Harvard University)のニーマン・ジャーナリズム研究所(Nieman Journalism Lab)が9日、報告書の中で明らかにした。

 紙媒体における広告収入と発行部数の減少に頭を悩ます米国の新聞各社は、インターネットのコンテンツに課金する方法を模索しており、アメリカ新聞協会(Newspaper Association of America)が複数の大手テクノロジー企業に対して課金プラットフォームの開発を打診していた。グーグルは既に課金プラットフォームの提案書を同協会に提出したという。

 ニーマン研究所は、ウェブ上に発表した報告書の中で、グーグルの新聞業界への協力姿勢を「いささか驚くべきこと」と表現している。かつてグーグルは、「グーグル・ニュース(Google News)」が米新聞社に対価を支払わずに複数の記事にリンクを貼っているとして非難の矢面に立たされたことがあるが、グーグル側は「グーグル・ニュースは、新聞社のウェブサイトに無料で読者を誘導するサービスを提供している」と反論していた。(c)AFP

【参考】ニーマン・ジャーナリズム研究所の報告書(英語)