【7月27日 AFP】中国のインターネット人口が6月末までに米国の総人口を上回る3億3800万人に達し、世界最大となったことが、中国インターネット・ ネットワーク情報センター(China Internet Network Information CenterCNNIC)の調べで明らかになった。

 国営新華社(Xinhua)通信が26日に伝えたCNNICの調査結果によると、2009年1-6月で、中国内のネットユーザー数は4000万人増加。このうちブロードバンド人口は1000万人増えて、9350万人となった。

 都市部では95%がブロードバンド環境にあり、郊外でも92.5%でインターネット接続が可能な電話回線が整備されている。

 農村部でも、中国電信集団(China Telecom)、中国移動通信集団(China Mobile)、中国聯合通信(China Unicom)の3大電気通信事業者が2800億元(約3兆9000億円)を投じて2010年内にも3Gネットワークを敷設する予定で、インターネット環境の改善が見込まれる。

 当局のメディア規制が厳しい中国で、インターネットは利用人口の急増に伴い、中国人が自由に意見を述べ合う場となった。当局は近年、ネットの影響力の増大を懸念しており、社会不安を引き起こす要因となりかねないとして監視体制を強化している。また、マイクロブログサービス「ツイッター(Twitter)」、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)「フェースブック(Facebook)」、動画共有サイト「ユーチューブ(YouTube)」など、共有サイトへのアクセスは遮断されている。(c)AFP