【6月14日 AFP】米コンピューターゲーム開発会社「8monkey Labs」が開発した、実史に基づく一人称シューティングゲーム(FPS)「Darkest of Days(ダーケスト・オブ・デイズ)」が8月に発売される。

 このゲームは、プレーヤーが旅をしながら歴史上、最も壮絶な戦闘や過酷な出来事を体験する。ゲーム内では米国の南北戦争、第一次世界大戦、第二次世界大戦といった戦争から、ポンペイの大噴火までが再現される。

 8monkey Labsのアーロン・シュールマン(Aaron Schurman)氏はこのゲームを「世界中をめぐるワイルドなタイムトラベル」と説明している。ゲーム内のキャラクターはその出来事が起きた場所、時代に合った人物、言語に変化する。

 プレーヤーはまず、1876年の米西部モンタナ(Montana)州のネイティブ・アメリカンとの戦闘「リトルビッグホーンの戦い(Battle of Little Big Horn)」で、全滅したカスター将軍(General Custer)の連邦軍部隊の一員としてスタートする。先住民に殺される直前に「タイム・エージェント」によって救出され、歴史を変えようとする人物を見つけ出して、それを阻止する使命を与えられる。また、南北戦争ではアンティータムの戦い(Battle of Antietam)にも加わる。

 プレーヤーは戦場だけでなく、紀元前79年にポンペイの町を壊滅させたベスビオ(Vesuvius)火山の大噴火にも遭遇し、助かるはずの住民たちが確実に生き残ったか、未来の歴史が変わるほどこの惨事が改変されていないかを確認する。

 シュールマン氏はこのゲームの構想を10年間、あたためていた。第二次大戦中の強制収容所など史実の正確性に苦労したという。しかし、8monkey Labsのエンジニアが開発した技術により、広大な戦場や数百人にのぼる兵士たち、壮絶な戦闘が再現できた。「驚くべき予想外の展開があり、誰がなぜ歴史を変えているのかが分かる。私が今言えるのはこれだけだ」(c)AFP