【1月27日 AFP】インターネット衛星画像サイト、グーグル・アース(Google Earth)でこれまでデジタル処理でぼかされていた米副大統領公邸の上空からの写真が鮮明に表示されるようになった。くしくも秘密主義者と言われたディック・チェイニー(Dick Cheney)前副大統領が公邸を去るのとほぼ同時だったため関心が寄せられている。

 米ワシントンD.C.(Washington D.C.)郊外、海軍測候所の敷地内のオブザーバトリー・サークル1番地(Number One Observatory Circle)にある現在の公邸が、副大統領公邸となったのは25年前だ。ジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)前大統領が2期目を迎えた4年前、衛星画像にデジタル処理が加えられ副大統領公邸は鮮明に見えなくなっていた。

 ところが、バラク・オバマ(Barack Obama)大統領とジョー・バイデン(Joe Biden)副大統領が正式に現職に就任した20日のわずか数日前、これまで不明瞭だった副大統領公邸が、再び鮮明に見えるようになった。

 グーグルは最近になって民間人工衛星の写真を提供する会社、デジタル・グローブ(Digital Globe)から新しい画像の提供を受けたと伝えられている。グーグルによれば、以前の不鮮明な画像は米地質調査所(US Geological Survey)から入手したものだったという。(c)AFP