【12月5日 AFP】オンライン百科事典サイト「ウィキペディア(Wikipedia)」を運営する非営利慈善団体ウィキメディア財団(Wikimedia Foundation)は3日、89万ドル(約8200万円)の大口寄付を受けたと発表した。

 大口寄付をしたのは米国のスタントン財団(Stanton Foundation)。ウィキメディアは、この寄付金を使用して、サンフランシスコ(San Francisco)のオフィスにチームを設置する。チームは書き込みの障害となっているものを突き止めて、初心者でもウィキペディアに書き込みをしやすくなるよう執筆・編集ツールを修正していく。

 ウィキメディアのスー・ガードナー(Sue Gardner)事務長は、「ウィキペディアに参加しているのは多くがテクノロジーに関する理解が中級レベル以上のユーザーで、知的で知識も豊富だが、テクノロジーにあまり関心がない人々は排除されている」と指摘。「優先課題の1つは、そのような人々を引きつけ、ウィキペディアの書き込みに加わってもらうことだ」と語った。(c)AFP