【6月28日 AFP】インターネットのドメイン名などを管理する非営利国際組織ICANN(アイキャン、Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)は26日、パリ(Paris)で開催していた年次総会で、新しいトップレベル・ドメイン名の登場につながる制度の改正案を承認した。

 トップレベル・ドメイン名とは、インターネットのアドレス末尾の国や地域、組織などを表す文字列のこと。現在、国を表す「国コードトップレベル・ドメイン」(「.jp」、「.uk」など)が約250種類、「分野別トップレベル・ドメイン」(「.com」「.net」「.org」「.gov」「.edu」など)が21種類存在する。

 ICANNのポール・トゥーメイ(Paul Twomey)理事長は、3-4か月かけて詳細を詰め、2009年の第2四半期をめどに登録の受け付けを開始したいと意欲を示した。

 総会では、このほか、アラビア語や中国語の文字を使ったドメイン名を可能とすることも決定した。

 ドメイン名のルール緩和により、世界の各都市は「.berlin」(ベルリン)やニューヨークを表す「.nyc」といったドメインでアピールできる。また、企業も「.bank」(銀行)や「.car」(車両)など、業種や製品名をドメイン名とすることも可能だ。

 一方、ポルノ業界がアダルトサイト用のドメイン「.xxx」を取得する動きに対しては、批判の声もあがっている。(c)AFP/Emma Charlton