【6月16日 AFP】米連邦捜査局(FBI)は15日、「ボットネット」と呼ばれるハッカーによって遠隔操作が可能となったコンピューターが100万台に及んでいる事実を発表し、該当するコンピューターの利用者にその事実通告を行っていることを明らかにした。

 FBIは今週、スパムメールなどを使って悪意あるソフトウェア送信し、コンピューターを遠隔操作できるようにしていた3人を逮捕。3人はそれぞれ別々の方法を用いていたという。

 FBIのRichard Kolko特別捜査官は、100万台のコンピュータのうち「圧倒的多数」が米国内のものであるが、「これは世界的な問題である」とし、60か国の国々と連携して調査に当たっていると語る。

 また、FBIのコンピューター犯罪部門の担当者は、「被害者の大半は、自分のコンピューターが危険にさらされ、個人情報が悪用されていることに気づいていない」とし、さらに「利用者らは、ボットネットやその関連犯罪を、コンピューターのセキュリティを高めることで自己防衛することができ、コンピューターが危険にさらされる可能性を低くできる」との声明を出した。

 感染したコンピューターは「ゾンビ」と呼ばれるボットネットの一部となり、別のコンピューターを攻撃することが可能となる。(c)AFP