【2月21日 AFP】大気汚染が深刻化している中国で、環境保護省が都市部でのバーベキュー禁止を検討していると、国営新華社(Xinhua)通信が20日報じた。

 新華社によると環境保護省は主要都市に対し、屋外での「バーベキュー関連行為」を禁じる条例の採択を求める指針案を発表したという。

 中国では1月、北京(Beijing)を中心とする東北部の広い範囲が濃いスモッグに覆われ、健康被害への懸念が高まった。住民たちはマスクで自衛する一方、政府に対して怒りの声を上げている。

 北京のスモッグは石炭を燃やす火力発電所や車の排ガスが原因とされ、市当局は緊急措置として各工場に操業の一時停止を命じた。新華社通信が伝えた政府関係者の談話によると、環境保護省はこれに加えてバーベキューをスモッグの一因に挙げ、環境を考慮して屋外では肉を焼かないよう求めているという。(c)AFP