【2月12日 AFP】反捕鯨団体シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation Society)は11日、同団体に日本の調査捕鯨船団への接近を禁じた前年の米連邦地裁の命令を解除するよう米連邦最高裁に申し立てた。

 シー・シェパードは毎年、南極海(Southern Ocean)で日本の調査捕鯨活動の妨害を繰り返してきたが、米国の第9巡回控訴裁判所は2012年12月17日、シー・シェパードに南極海で日本の調査船から500ヤード(約460メートル)以内に接近することを禁じる仮処分命令を出していた。

 環境弁護士のロバート・F・ケネディ・ジュニア(Robert F. Kennedy Jr.)氏は記者会見で、シー・シェパードとその創設者で現在はコスタリカでのサメ漁に関して国際刑事警察機構(ICPO、インターポール、Interpol)から国際手配されているポール・ワトソン(Paul Watson)容疑者への支持を明言。米国の裁判所にシー・シェパードを訴えた日本鯨類研究所(Institute of Cetacean Research)を、「科学研究団体を装った海賊組織」と非難した。

 ケネディ・ジュニア氏は、1968年に暗殺された故ロバート・ケネディ(Robert Kennedy)上院議員の息子。(c)AFP/Shaun Tandon