【1月10日 AFP】ロシア極東サハ共和国のエゴール・ボリソフ(Yegor Borisov)大統領は6日、過去に例のない家畜被害が出ているとして、野生のオオカミの捕獲に報奨金を出すと発表した。

 大統領府ウェブサイトに掲載された声明によると、サハ政府は3500頭あまりとみられる現在のオオカミの生息数を、500頭にまで減らす方針。今月15日から3か月間にわたって集中的にオオカミの捕獲を積極的に推進するほか、年間を通じてオオカミの猟を認める。また、当局に提供されたオオカミの生皮一頭分に対し、一定の報奨金を授与する。報奨金の額は来月発表される予定だ。さらに、特に多数のオオカミを捕獲した3人には、特別ボーナスを出すという。

 同国では昨年、家畜のトナカイ1万6000頭とウマ314頭が野生のオオカミによって殺された。一方、人間が仕留めたオオカミは730頭にとどまっている。(c)AFP