【9月3日 AFP】米フロリダ州東岸のアバロン・ビーチ州立公園(Avalon Beach State Park)の砂浜に1日朝、ゴンドウクジラ22頭が座礁し、ボランティアらの努力で5頭は海に帰すことが出来たものの、残りの17頭が死んだ。北米地域ではこの週末、同様の座礁が合わせて3例発生しており、科学者らが原因の究明を進めている。

 米国海洋大気局(National Oceanic and Atmospheric AdministrationNOAA)地域座礁問題担当者のブレア・メース(Blair Mase)氏は2日、「(死んだクジラを)フロリダ州内各地の研究所に運び解剖を行う」とAFPの取材に語った。

 同日、米東部マサチューセッツ(Massachusetts)州ケープコッド(Cape Cod)でもクジラの座礁があり、さらにはカナダでも翌2日、同様の座礁事例が確認された。

 現時点ではクジラが座礁した原因はわかっていない。メース氏は、クジラが自ら浜辺に乗り上げた理由を解明するため、専門家らがデータ収集を行うことになると語った。

 ゴンドウクジラは結束力が強いことが知られており、仲間の1頭が病気の際、群れ全体が浜辺に乗り上げる場合がある。メース氏によると、そのような場合には、たとえクジラを海に帰してもすぐにまた浜辺に戻ってくるため、クジラを海に帰す作業では助けることはできないという。(c)AFP