【11月16日 AFP】ニュージーランド自然保護局は16日、ゴンドウクジラ61頭が同国南島北端のフェアウェル岬(Farewell Spit)の浜辺に乗り上げ、死亡したと発表した。

 同局職員は14日、観光客からの通報を受けて現地に向かったが、既に大半が死亡していた。残りのクジラについては、15日の高潮で海に戻ることが期待されたが、クジラたちは再び岸に戻ってきてしまった。16日早朝の時点で18頭が生き残っていたが、苦痛を長引かせるだけだとして、安楽死に踏み切ったという。

 体長が最大6メートルにもなるゴンドウクジラは、ニュージーランド近海では最も一般的なクジラだが、大量座礁は年に2、3回発生している。

 原因は不明だが、クジラの音波探知機が浅海で狂う、病気のクジラが岸に向かって泳ぎ始めると他のクジラたちも追随する、などの可能性が挙がっている。(c)AFP