【11月6日 AFP】韓国の首都ソウル(Seoul)市内の道路2か所から通常より高い放射線が検出され、地元当局は5日、この部分を舗装し直すと発表した。

 3月の東日本大震災で東京電力(TEPCO)福島第1原発の事故が発生した後、韓国でも放射能に対する不安から、測定器を購入し自宅周辺などの放射線量を調べている住民がいる。

 先週、ソウル市北部の蘆原(Nowon、ノウォン)区の住民が、自宅アパートに近い路上で高レベルの放射線が検出されたと当局に報告した。地元当局で計測したところ、道路の2か所から通常の10倍のレベルの放射線が検出された。

 地元当局者は「今問題となっている(日本の)原発事故とは関係のない放射線源だろう」と述べた。また健康にリスクのある量ではないという。韓国原子力安全技術院 (Korea Institute of Nuclear SafetyKINS)によると、この道路に1年間、毎日1時間いたとしても、被曝量は年間許容量の半分以下だという。

 中央日報(JoongAng Daily)によると、専門家たちは、2000年に道路補修をした際にアスファルトに添加された物質が原因ではないかとみている。(c)AFP