【6月24日 AFP】生息地の南極から3000キロ離れたニュージーランドの浜辺に1羽だけ出現したコウテイペンギンの体調が24日朝、突然悪化し、ウェリントン動物園(Wellington Zoo)に搬送された。

 地元住民に「ハッピーフィート(Happy Feet)」と名付けられた若いオスとみられるこのペンギンは20日、同国北島の浜辺にいるところを発見された。南極から泳いで到達したとみられる。ニュージーランドでコウテイペンギンが見つかった例は記録史上これが2羽目で、迷子になったと考えられている。

 ニュージーランド自然保護省(DoC)によると、当初「ハッピーフィート」は健康そうに見えたが、24日早朝に体調を崩した。南極のコウテイペンギンは暑いときに雪を食べるが、「ハッピーフィート」は暑さに耐えかねて浜辺の砂を食べていたようだという。

 同省では、「ハッピーフィート」の体調が改善したら、南極への帰巣本能を期待して海に返したいとしている。(c)AFP

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