【3月1日 AFP】ネパールの警察は28日、絶滅の恐れがあるサイ16頭を過去6年間に密猟した疑いで、カジマン・プラジャ(Kajiman Praja)容疑者(32)ら5人を逮捕したと発表した。

 逮捕されたのはプラジャ容疑者とその2人の妻、実と義理の女のきょうだい各1人の5人。世界自然保護基金(World Wildlife Fund for NatureWWF)からの情報提供を受け、首都カトマンズ(Kathmandu)から約260キロ西のワリン(Waling)で26日に逮捕された。

 プラジャ容疑者らはチトワン国立公園(Chitwan National Park)でサイの密猟を繰り返し、警察はプラジャ容疑者を最重要の密猟容疑者として、その行方を追っていた。ネパールでサイの密猟は最高で15年の禁錮刑が科される。

 ネパール共産党毛沢東主義派による武装闘争が続いた2006年までの10年間に、ネパールでは多くの野生のサイが密猟の犠牲になった。(c)AFP