【12月3日 AFP】世界気象機関(World Meteorological OrganizationWMO)のミシェル・ジャロー(Michel Jarraud)事務局長は2日、2010年の世界の平均気温が観測史上最高になるとの見通しを発表した。

「史上3位以内に入るのはほぼ確実だ。1~10月では過去最高になるだろう」。ジャロー事務局長は、メキシコ・カンクン(Cancun)で開かれている国連気候変動枠組み条約第16回締約国会議(COP16)で開いた記者会見でこう述べ、10年間の平均気温では2001~2010年が過去最高記録を更新したことも付け加えた。

 基準となる気温は、地表と海面の温度も加味した1961~1990年の平均気温14℃。これまでの過去最高だった1998年の平均気温はこれを0.53℃上回ったが、今年1~10月は0.55℃上回った。(c)AFP/Richard Ingham