【11月14日 AFP】中国はこの冬、首都・北京(Beijing)の渇水対策として雪や氷を利用することを計画している。中国国営紙・環球時報(Global Times)が12日、報じた。

 1時間に100立方メートルの雪や氷を溶かす能力がある高出力ヒーターを装備した2台の車両を、天安門広場(Tiananmen Square)付近に出動させる。

 また、3本の川に流れをせき止めて「雪捨て場」を作り、ここに集めたきれいな雪を溶かして水にし、道路の清掃やかんがい、川の水位の調整に利用する。融雪区域は北京市全域に増やしていく方針だという。

 環球時報によると2009年の北京市の水の消費量は35億5000万立方メートルに上ったが、供給能力は21億8000立方メートルにとどまった。中国では何年も前から水不足と戦っている。専門家は地球温暖化や、干ばつ、水の消費量の増大が原因だと話している。(c)AFP